日本人以上に環境意識が高いのが、ドイツ人です。
ドイツから市民が楽しみながらCO2削減に取り組める仕掛けの
ニュースが届きましたのでご紹介いたします。
<Yahoo!ニュース>
今日からできる、CO2排出削減33の知恵
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100427-00000027-zdn_mkt-bus_all
(以下抜粋)
ドイツの自治体はほぼ例外なくCO2排出削減を唱えているが、市民の環境意識を刺激し、そこから大きな流れを生むのは難しいものだ。CO2排出削減の効果は具体的に見えないから、市民のモチベーションはなかなか上がりにくい。
そんな中、筆者の住むカールスルーエ市の環境局は市民が楽しみながらCO2削減に取り組める仕掛けを用意しており、インターネット、イベント、小冊子などを通して「Ich mach Klima!(私は気候します!)」というキャンペーンを実施している。
今回の時事日想は、その中から「今日からできる、CO2排出削減33の知恵」を紹介したい。
●日常生活に関する6項目
33の知恵は「暖房・給湯」「節電」「リサイクル」「交通」「食」「その他」の計6項目からなる。
<1番目の項目「給湯・暖房」の最初の知恵は「暖房を絞る」>
「賢く暖房すればCO2を大きく削減でき、家計の助けにもなります。10月から3月まで室温を1度低くするだけで暖房エネルギー消費量は6%も減少します。居間の温度は20度、ほかの部屋はもう少し低くても大丈夫でしょう」
<さらに「気候博士」の豆知識も付記している>
「住居面積80平方メートルの古い家で室温を1度下げると、年間1500キロワットの節約となり340キログラムものCO2を削減できます。暖房費用に換算すると約100ユーロの節約です」
環境啓蒙というと、一般には「良心への訴え」をイメージするが、市民を動かす最大のモチベーションは「具体的な利益」である。アメをちらつかせながら市民の関心を高める「したたかな手法」にもドイツは長けている。
<2番目のカテゴリー「節電」の最初の知恵は省エネランプの利用促進>
「白熱球を省エネランプに変えると80%の節電になります。1世帯当り年間275キログラムのCO2削減です。EU(ヨーロッパ連合)指令により、2009年9月1日から100ワットの白熱球は販売できなくなりました。2010年からは75ワット、2011年からは60ワット、そして2012年9月1日からは10ワット以上の白熱球が販売できなくなります」
省エネランプはすでに10年以上前から存在しているが、いまひとつ普及に弾みがつかなかった。商品の種類が少なくデザイン性も乏しかったため、インテリアにうるさいドイツ人には受けが良くなかったようだ。時には、このような規制によって社会を誘導する政策も有効だ。
<4番目のカテゴリー「交通」の最初の知恵は「気候にやさしい運転」>
「気候にやさしい運転と燃料の節約は簡単です。適切にギアチェンジをする、エンジンを無駄にふかさない、赤信号でエンジンを切るなど。それから冬の早朝、フロントガラスの氷を取る時、エンジンは必ず止めておきましょう」
<気候博士の豆知識>
「気候にやさしい運転で1万キロを走れば、160リットルの燃料(220ユーロに相当)を節約できます。これはおよそ400キログラムのCO2削減に相当します。気候にやさしい運転を習うにはどうすればいいかって? 2〜3時間気をつけて運転すれば、誰でもできるようになりますよ」
ちなみにコラージュに使われているのはミニクーペの写真。単純に自動車を批判しているわけではないが、公共交通の利用、自転車の利用、カーシェアリングの利用、劇場や催し物に行く際は公共交通を……のように、自動車の利用を控えることを訴える内容だ。自動車のネガティブな面を解説する例として使われているのだから、メーカーからクレームが来てもおかしくない。環境局担当者にそのことを尋ねてみたが、別段気にする様子もなく「特にそういう話は来ていません」。こと環境保全に関してドイツは寛容だ。
●義務を伴わない契約書
「CO2排出削減33の知恵」には環境局と市民が取り交わす「気候契約書」の申込用紙も添付されている。33の知恵で示されたアドバイスを実行するかどうかを記入し環境局へ送ることになっているが、これは形だけの契約書で義務は何もない。趣旨はあくまで市民の関心を引くことにある。特に青少年にはいい社会教材となるだろうし、親子が一緒に記入するという使い方もできそうだ。
CO2削減に限らず環境保全の呼びかけは生活様式の見直しを問う内容が多くなる。それだけに上から見下ろした頭ごなしの訴えは反発を生じやすいし、楽しみながらできるに越したことはない。CO2排出削減33の知恵は、環境保全とエコの取り組みの基本「グローバルで考え、ローカルで行動」を実践するためのひとつの工夫である。
(抜粋終了)
日本でもこのような取り組みが
必要だと思うのですがいかがでしょうか。
エコポイントもいいですが、啓蒙も大切だと感じます。
政府にはこのようなことに力を入れて欲しいものです。
私も含めて皆さんも出来る事がきっとあると思います。
環境の為にも、一歩一歩できる事から始めましょう。

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